自白

恵の中学の制服が届き、試しに着てみようという話になったときに、
着替えるために晒された恵の肌に欲情をした自分に驚いた。

 

 

子供だと思ってた恵に、欲を持ったのだ。

 

 

 

それなりにやんちゃをしたこともある。


だが、もう気づいてしまえば僕の世界は恵一色で

 


堕ちる覚悟した。

 

 

 

冗談に紛れ込ませて、言おうと思った口とは裏腹に顔の熱さに観念をした。

 

 

「恵が、好きなんです......ケド。」

 


何とも言えない怪訝そうな顔をしたあと、「少し待ってください」と
口元に右手を当てて考え込む恵を見て、世界一かわいいと思いつつ
おとなしく時間が過ぎるのを待つ。

 

 

そうして。

 


「......そうですね。俺も五条さんのことが好きです。」

 

 


世界はバラ色になった!

 

 

 

 

「18才になったら、恵の全部を頂戴。約束。お願い。ゼッタイ」

 

 

 

 

18才までは手を出さない。

 

自分に課した戒めだ。

 

 

それまで自由にさせてあげたい。

 

色々なものを見てほしい。

 

.........という、大人のスタンスを守っている。

 


包容力って大事だし、余裕が無いって思われたくないしね。

 

 

本音を言うと、たくさんのものを見た瞳で、それでも僕を選んでほしい。

 


見てほしい。

 

 

 


自分にも誓うように、確認をするように恵に言う。

 

 

18才までは手を出さない。でも18才になったら覚悟をして。

 

 

そんな思いを込めて。

 

 

そうすると、ふわりとほころぶように唇を開いて、でもはっきりと言ってくれるのだ。

 


「はい。」

 

と。

 


照れているのか、うつむき前髪に隠されて口元しか見えないけれど。

 

 


でも、それでいい。

 

 


恵も僕を見ていてくれる。それだけでいい。

 

 


思わず自分より細いその指を握る。
学校内ですよ!!と慌てる恵の声も可愛くて、可愛くて。

 

 

幸せを嚙み締めた。

 

 

 


浮かれていた僕は、恵の小さな決意と。

 

 

 

 

僕と同じ歩幅で隣を歩いていたと思っていた恵が

 

4mくらい後ろにいたことに気か付かずに。