幻想水滸伝4

正常と異常の風景・おままごと

その日は、ユイシアが出かけてから、ずっと押し殺した様な感情が扉の向こうから漂っていた。何かが起こるかもしれないし、起こらないかもしれないだが、期待感で胸が高鳴るような何とも表現のできない高揚感で、ぞくぞくとした怖気が朝から止まらなかった。 …

正常と異常の風景

パタンと扉が閉まる。 「.........ふぅ」 小さく鍵のかかる音がして、それまで浮かべていた笑顔を消して、僕は溜息を吐きつつベッドに腰掛けた。 朝だといっても船内の一室である部屋は、 紋章球の光が無ければ真っ暗になってしまう。 だが、掃除も行き届き…

主人とおもちゃ箱と犬

主人とおもちゃ箱と犬 枕元の時計から、一日のはじまりのベルが鳴った一音目ですかさずベルを止めて、ぼくはううーんと思いきり伸びをする船の中の部屋だから、朝が来てもまぶしいという事は無いけれど、ぐっすり眠って起きると、とても気持ちがいい。 ゆっ…